王者のジレンマ【SHOのしびれない話】

王者のジレンマ【SHOのしびれない話】
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1月31日、『SHOのしびれない話#13』が公開されました。

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今回も「SHO選手は昔どんな少年だったのか」、「2.22後楽園大会で引退を迎える中西学選手との意外な関係性」などファンにとってはなかなか面白い内容だったのですが、その中で気になることがありました。

それはSHO選手が、タッグ王者でありながら、シングル戦線に挑みたいというジレンマを抱えていること。

王者としてタッグ戦線を盛り上げたいという想いは持ちつつも、復帰した途端に王者に返り咲いた高橋ヒロム選手や、勝ち星を得ることが出来ないままヘビー級へと転向してしまった鷹木信悟選手の動向が気になって仕方ない、という様子でした。今は特に鷹木選手でしょうか。

今回はそんなSHO選手の想いと、”王者のジレンマ”について考えていきたいと思います。

高橋ヒロムについて

復帰してそのままIWGPジュニア王者となった、SHO選手と同い年の高橋ヒロム選手。

ジュニアタッグリーグ三連覇からのジュニアタッグ王座戴冠という快挙を成し遂げたにも関わらず、ヒロム選手は復帰したそのままの勢いでジュニアの話題を独りかっさらっていきました。そのことに対して面白くないと感じる部分もありつつ、SHO選手はヒロム選手を新日本プロレスの頂点に立つために超えなければならない相手として捉えているようでした。

「すべて持っている」と、ヒロム選手のことを評したSHO選手ですが、SHO選手にはヒロム選手が不在だった2019年の「ベストオブスーパージュニア」で開花した”主人公性”があります。倒すべき”ラスボス”をまっすぐ見据え、経験値を得て成長する”主人公”。この性質はヒロム選手にはないものです。

再びSHO選手が新日本の”主人公”として存在感を発揮し、ヒロム選手を振り向かせることができれば、ファンからの声援も追い風となってIWGPジュニアヘビー初戴冠への道筋ができるはずです。

鷹木信悟について

2.1札幌大会のメインイベントで後藤洋央紀選手の持つNEVER無差別級王座に挑戦する鷹木信悟選手。

今さら書く必要もないかもしれませんが、鷹木選手はSHO選手にとって最も借りを返さなければいけない選手です。その因縁は鷹木選手が新日本プロレスに加わった日から始まりました。この日、鷹木選手から直接フォール負けをしたSHO選手。その後、鷹木選手とはIWGPジュニアタッグ選手権を二度戦い、タッグとしては勝利したものの直接フォールを取ることは出来ず。そして、迎えた「ベストオブザスーパージュニア」の一戦は多くのファンの心に刻まれる名勝負となりました。しかしここでも勝つことは叶わず、鷹木選手はそのままヘビー級へと転向。公式戦で戦う可能性は、限りなく小さくなってしまいました。

そんな中、鷹木選手のNEVER無差別級への挑戦。その名の通り階級が分けられていない唯一のシングルのベルトです。SHO選手が気にならない訳がありません。

鷹木選手はNEVER戴冠した場合、「NEVERならではのオンリーワン路線を目指して階級・年齢・団体の垣根も超えた”完全無差別級”にする」と語っています。そして、戦いたい相手として、SHO選手の名前も挙げられていました。

 2月1日の新日本プロレス北海きたえーる(札幌市)大会でNEVER無差別級王者・後藤洋央紀(40)に挑戦する鷹木信悟(37)が、同王座の全面無差別化を予告した。…
www.tokyo-sports.co.jp

鷹木選手からのメッセージはすでに送られています。あとは、SHO選手が次の挑戦者になるんだと、鷹木選手やファンに認めさせることが必要です。さて、どう動くか。

王者としてのジレンマ

SHO「シングルのベルトなので、タッグのチャンピオンのまま挑戦するのもいいと思うんですけど、いろんなジレンマがあります、自分の中でも。どういう風にすればいいのか、悩みもありながら。もう一段階、自分が上に行くためにもっとするべきことはいろいろあるんじゃないかとか、いろいろ考えながら。でもそうやって自分勝手な事ばかりしていたら、今タッグチームでやってるんで、YOHさんにも(迷惑がかかりますし)。自分勝手に、自分の好きなようにいきたい、でも今はタッグのチャンピオンだし、と考えると、いろんなジレンマがありつつ・・・。」

出典:SHOのしびれない話#13

王者としての自分と、これから目指したい自分と。

「タッグ王者になった!そのままシングルでも王者を目指す!」

そうはっきり言ってしまえば良いような気もしますが、これまで「タッグ屋」としてやってきたプライドでしょうか、それとも元来の真面目な性格のせいでしょうか。

多くの王者は、”今”保持するベルトを掲げつつ、どんなベルトにしていきたいかを語り、タイトルマッチに対する期待感を高めてきました。本来それに集中するべきと分かっているのに、シングルで実績を出している選手に目線が行ってしまっている。そこにもしかしたら、ファンやタッグパートナーのYOH選手に対する罪悪感のようなものがあるのかもしれません。

無冠の特権

またSHO選手は、現在もっともヒロム選手にメッセージを送り続けているヤングライオンの上村優也選手について「うらやましい」というコメントも残しました。失うものがない、と。

上村選手はヤングライオンなのでまた違うかもしれませんが、確かに”何も持っていない”からこそできる行動はあります。例えば、王者であればタイトルマッチが組まれる以上、防衛戦を戦う相手との前哨戦を長く戦っていく事になりますし、その性質上、なかなか2つのベルトに同時に絡むことは難しい状況になります。この状態に対して「△△ベルト戦線に行ってしまった。しばらく◯◯ベルト戦線への復帰は難しいかな〜」なんて言われ方をすることもあります。

ある意味、東京ドームで内藤哲也選手を襲って二冠への挑戦権をもぎ取ったKENTA選手も、後藤選手に負けてベルトを失ったからこそ、二冠に照準を合わせることが出来たのかもしれません。

タッグとシングル。二冠王者へ

いろいろ書いてきましたが、SHO選手のいちファンとして、単純に今一番見たいのは鷹木選手とのリターンマッチです。「ジュニアタッグリーグ」「新日本プロレスコンクルソ」で幅広い経験値を積んできたSHO選手が、無差別級となった鷹木選手相手にどう戦うのか。何より、「ベストオブザスーパージュニア」の続きが見られるとなれば、嬉しくて仕方ありません。

もちろん、ジュニアタッグのベルトは保持したままです。「ジュニアタッグリーグ」を三連覇した最強タッグチームが、ベルトを一度も防衛出来ずに失うのはなかなか見たいものではありません。

「タッグ王者のまま、シングルでも王者を目指す!」

それでいいんだと思います。なんせ、王者なんですから。胸張って言えばいいんです。


・・・と書いたところで1月31日の札幌での大サイン会の記事を読む。

「SHOのしびれない話」ではちょっと悩んでいる様子にも聞こえましたが、SHO選手はパートナーのYOH選手とともに、今はしっかりと前を見据えているようです。もう心配はいらないようですね。


さて本日、2月1日のメインイベント。NEVER無差別級選手権試合。

王者:後藤洋央紀 vs. 挑戦者:鷹木信悟

タイトルマッチの行方とともに、SHO選手の動向を注目して見守りたいと思います。

ではまた!