大阪城ホール

新日本プロレス

見事に散ったKENTAに拍手を!

史上初の二冠王の誕生、無冠からの逆転、2年越しのオカダ・カズチカ選手からの勝利。
様々な要因が重なって最高潮に盛り上がった内藤哲也選手の勝利は、KENTA選手に「デ・ハポン」コールを”破壊”されたことによって一気に”バッドエンド”となりました。

東京ドームに集まった3万人を敵に回し、全世界から注目の的となったKENTA選手。

私もいつの間にかKENTA選手の動向から目が離せなくなっていました。思えばKENTA選手の動向がずーっと気になっていた1ヶ月でした。

今回は、私が特に印象深く残っているKENTA選手のコメントやツイッターを軸に、この1ヶ月を振り返っていきたいと思います。

俺のプロレス人生、コントロールされてたまるかよ!

早速ですが、特に印象深かったコメントがこれです。

2.4後楽園ホール大会。第6試合のバックステージ。KENTA選手はツイッターでのファンからの批判を取り上げて、以下のようにコメントしました。

KENTA「2月9日、テメェらを全員黙らすようなよぉ、すげぇ試合をしてやるからな!……とか言うと思う? 言うわけねぇじゃん! 勝ちゃいいんだよ、勝てば! オマエらが望むものは、俺の望むものじゃないから。オマエらが望まないもの、それが俺が望むもの。オマエらに俺のプロレス人生、コントロールされてたまるかよ! いい試合しろ? すげぇ試合してみろ? 余計なお世話だよ! 俺のプロレス人生に、オマエは何も関係ねぇんだよ! 黙って見とけよ。なぁ?」

出典:新日本プロレスリング

「オマエらに俺のプロレス人生、コントロールされてたまるかよ!」

批判する"オマエら"を黙らせる(満足させる)試合をすることは、自分のためではなく"オマエら"のための試合をすること。それは、自分の望むものではない。そうはっきりとコメントしました。

では、KENTA選手が望むものは何か。このコメントを、意味はそのままに言葉を逆にすると・・・「俺のプロレス人生は、俺がコントロールする」。つまり、自分のプロレス人生を自分の思うように歩むこと。KENTA選手が望んでいたことは、まさに"KENTAのプロレス"を貫くことではないでしょうか。

新日本プロレスに参戦する際、「KENTAのプロレス、お見せします」という言葉を残したKENTA選手。

どんなに批判されようとも自分のスタイルを貫き通したKENTA選手のこの1ヶ月。私には、まさに"KENTAのプロレス"を体現した1ヶ月だったと感じられました。

ツイッタープロレス

ここ1ヶ月のKENTA選手のツイッターと言えば、批判的なコメントを残すファンに対してそのアカウントの詳細まで調べ上げた上でリツイートで晒す、というのが常でした。そういったファンとのやり取りも上手いと言えば上手いのですが(深入りし過ぎてドツボにハマったりしないあたり)、それと合わせて期待感を煽るツイートが上手い選手でもあります。少しだけ、まとめてみます。

このブログでも前に取り上げましたが、まずは1月4日(襲撃前)のツイート。

東京ドームが始まる前は、ファンに向けたよくあるツイートに見えますが、終わってみると・・・ってやつ。こういうことをツイート出来るのってセンスを感じます。

次に、1月5日(襲撃後)のツイート。

実に憎ったらしい笑顔(褒め言葉)。まさにブーイングしてくれ!と言わんばかりのこのツイートには、多くの批判も送られましたが、同時に少しずつ支持者も増えていっている印象も受けました。

次に『FANTASTICA MANIA』シリーズ中のツイート。この期間はリング上での内藤選手との接点はありませんでしたが、その分得意のコラージュ画像で内藤選手をいじり続けました。

前哨戦が始まれば、ツイッターとバックステージをフルに活用して内藤選手にメッセージを送ります。下のツイートの内容をバックステージコメントの映像に出させた時にはさすがに笑いました。

そして、試合前日。公開調印式の時のKENTA選手の自撮り写真つきのツイート。
仲良さそうになってしまっているのはご愛嬌。

そして、2.9大阪城ホール大会での敗北後。

アインシュタインをコラージュ元に使っている理由を勘ぐってみたくもなりますが、そうでなくても、KENTA選手の"襲撃"から始まったこの1ヶ月はまさに革新的なものでした。そして、KENTA選手はまだ2020年を"俺の年"にすることを諦めていません。次にリングに上がる時にはどんな仕掛けで驚かせてくれるのでしょうか。

最後に

KENTA選手のあの襲撃は、私にとって新日本プロレスに出会った時以来の大きな驚きでした。あそこまで「何が起こった!?」「この先どうなる!?」と一瞬のうちに頭をいっぱいにしたのは久しぶりでした。あの時、私は改めてプロレスに夢中になったんだと思います。

KENTA選手の戦いはひとまずは決着となりました。しかし、再び2020年を"俺の年"にすべくKENTA選手が動き出す時が来るはずです。その時を楽しみに待ちたいと思います。

見事に散ったKENTA選手に拍手を。

ではまた!

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