2月14日。この日ロンドンにてRPWブリティッシュヘビー級王座選手権試合が行われました。
2.2札幌大会で同選手権を戦ったウィル・オスプレイ選手とザック・セイバーJr.選手のリマッチです。
結果はご存知の通り、オスプレイ選手の勝利。7年間追い続けてきたという王座を初戴冠となったオスプレイ選手は、そのままヘビー級への転向をツイッターで宣言。2.19後楽園ホールのバックステージコメントにて正式にヘビー級への転向となりました。
2019年は『NEW JAPAN CUP』『G1 CLIMAX』にも出場し、棚橋弘至選手から勝利するなど、ジュニアの枠を超えた活躍を見せていたオスプレイ選手。きっとヘビー級転向の最後のピースがRPWブリティッシュヘビー級王座の戴冠だったのでしょう。
オスプレイ選手の更なる活躍に期待も妄想も膨らみますが、このヘビー級転向と同時に生まれた疑問。
「ロビー・イーグルスはどうなるの!?」
オスプレイ選手とタッグチーム『ザ・バーズ・オブ・プレイ(B.O.P) 』を組んでいたイーグルス選手ですが、オスプレイ選手のヘビー級転向により、『B.O.P』でのジュニアタッグ公式戦の機会は失われてしまいました。
今回は、そんなイーグルス選手の応援企画(?)として、イーグルス選手についてまとめていきます。
イーグルスの魅力を引き出したB.O.P
元々石森太二選手のパートナーとしてBULLET CLUBに加わった当初は、そんなに注目して追っている選手ではありませんでした。
見る目が変わったのは、2019年『ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)』でのvs.オスプレイ戦。
すでに2度シングルを戦った間柄で、その中で絆のようなものも芽生えていたという両者。
オスプレイ選手と同等以上の戦いを繰り広げるイーグルス選手でしたが、結末はエル・ファンタズモ選手の身勝手な介入があった上での勝利でした。
「こんな勝利は意味がない」となんとも言えない悔しさを滲ませるイーグルス選手。
この悔しそうな表情に心を奪われたわが家。この瞬間より、イーグルス選手は応援したい"推し"の1人になりました。
そして迎えた2019年6月30日、オーストラリア大会。
イーグルス選手はこの大会を機にBULLET CLUBに決別してCHAOSに加入。
以後、オスプレイ選手とのタッグチーム『B.O.P』として活躍してきました。
コスチューム・ポーズもそろえて、マスク良し、強さも文句なし。強い絆で結ばれたハイフライヤー2人によるタッグチーム『B.O.P』は、ジュニアタッグに新しい風を確実に吹かせていました。
2020年に入ってからは後藤洋央紀選手と石井智宏選手と6人タッグで戦ったりもしましたが、やっぱり収まりがいいのはオスプレイ選手とのタッグチーム『B.O.P』。
見てください、この入場時のポージング。イーグルス選手がノリノリなのが伝わってきます。
だからこそ、イーグルスがいきいきと戦える『B.O.P』が今後ジュニアタッグの公式戦を戦えなくなってしまうのが勿体ない気がしました。イーグルス選手の活躍の場が狭まってしまうような気がして。
なので、オスプレイ選手がヘビー級転向を宣言した時には「ロビーはどうするのさ!」と。
ただ、思い直してみれば、これはイーグルス選手個人として覚醒するチャンスでもあります。
イーグルスの覚醒に期待!
シングルプレイヤーとしての強さ
そもそもイーグルス選手はシングルでもしっかり強い選手です。去年の『BOSJ』でもオスプレイ選手に加え、田口隆祐選手・ロッキー・ロメロ選手に勝利した上で勝ち越しています。
また、イーグルス選手といえばフィニッシャーの関節技『ロン・ミラー・スペシャル』。この技で勝利するための流れを組み立てていく巧さがイーグルス選手にはあります。
ヒザへの攻撃からの『ロン・ミラー・スペシャル』は説得力抜群です。そりゃあタップするしかないです。
そしてそして、今、何より重要なことはこれ。
高橋ヒロムに挑戦の可能性
現IWGPジュニアヘビー級の王者である高橋ヒロム選手が、イーグルス選手をIWGPジュニアヘビー級王座への次期挑戦者候補として名前を挙げていると言うことです。
ヒロム選手は復帰戦となった12.19後楽園ホールでイーグルス選手から直接フォールを取られて敗北。
2.4後楽園ホールでの6人タッグマッチで直接丸め込みで勝利することでリベンジを果たしますが、同時にイーグルス選手を"ヒロム包囲網"に逆指名しました。
ヒロム「リベンジ成功~……なわけねぇよな、ロビー! なぁ、シングルでやろうぜ。オマエも言ってたろ、この(※手に持っていたIWGPジュニアヘビー級のベルトを示して)ベルトさんがほしいんだろう? ならば、ヒロム包囲網に加われ。なぁ、みんなで狙って来いよ。ただし! 俺がドラゴン・リーを潰した後だ! (※立ち上がって)面白くなるぞ、ジュニア! ハハハ!」
出典:新日本プロレスリング
内藤哲也選手とスペシャルシングルマッチを行った後になるでしょうが、イーグルス選手が再度ヒロム選手に土をつけることが出来れば、IWGPジュニアヘビー級王座への挑戦の可能性がグッと高まります。
オスプレイ選手もイーグルス選手が王者になることを期待しています。
The Jr Division will be is safe hands with Hiromu leading the charge.
(ジュニアはヒロムがいれば大丈夫だ)
Plus I have extremely high hopes for Robbie Eagles to take the throne.
(加えて、ロビー・イーグルスが王者となることを強く期待する)
例年通りであれば、『3.30 SAKURA GENESIS 2020』と『5.3 レスリングどんたく 2020』でタイトルマッチが組まれるIWGPジュニアヘビー級王座。
ヒロム選手を狙っている選手はたくさんいます。そんな中でもしっかりチャンスを掴んでくれることを期待しています。2020年はジュニアの中心選手として活躍するイーグルス選手が見たい!
最後に
ここまでイーグルス選手について書いてきましたが、最後にちょっとだけ。
2.19後楽園ホール大会では、タイガー服部レフェリーの引退セレモニーが行われました。
40年の長きに渡って日本プロレス界を支え続けてきた方のセレモニーは、僕みたいな歴が短いファンにも感動的なものでした。選手を導き、見つめ続けてきた男の去り際はとても美しかった。
2.22後楽園には中西学選手の引退セレモニーも行われます。
それまで中西選手の残された試合をしっかり目に焼き付けつけていこうと思います。
ではまた!