上村優也選手のファイトにまたまた興奮させられたので、僕はまた上村選手の記事を書くことになりました(何度目だ)。
2.20後楽園ホール大会。IWGPジュニアタッグ王座戦、NEVER無差別級王座戦が行われたこの日、僕が最も心を掴まれたのは第二試合を戦った上村選手でした。
前置きはいいとして、さっそく上村選手の戦いを振り返っていきたいと思います。
vs. 鈴木みのる
2.20後楽園ホール大会の第二試合。
上村選手はCHAOSに加わる形で、鈴木みのる選手率いる鈴木軍との戦いに臨みました。
これまで事あるごとに先輩レスラーに向かって突撃を繰り返していた上村選手。対角線にみのる選手がいるという事で何か起こるような気はしていましたが、上村選手は予想をはるかに超えてきました。
入場と同時に開幕ドロップキックで奇襲をぶちかまし、みのる選手を鉄柵に振り投げ、リングに戻してレフェリーも振り払っての連続エルボー。会場内は第二試合とは思えない程の興奮に包まれていました。
もちろんこの後は場外でみのる選手の制裁を食らうことになるのですが、この間も観客は試合が行われているリング上ではなく、上村選手とみのる選手の方に視線を向けていたのが印象的でした。
試合は、金丸義信選手のフィニッシャー『ディープインパクト』での上村選手のフォール負けで終わりました。が、直後みのる選手がリングに上がり、上村選手を『ゴッチ式パイルドライバー』の体勢に持ち込むも…結局技をキメることなく上村選手を放り投げて退場。
『ゴッチ式』を使うまでもないと判断したのか、楽しみは取っておくタイプなのか。どちらにしても新しいおもちゃを見つけたような"あの"笑みを浮かべていたみのる選手は…ヤバイ。今後いつ何を仕掛けてくるか分かりません。
興行の際は自身の試合後もスタッフとしてリング周りでの仕事がある上村選手。今後は直接みのる選手と戦う時以外もつけ狙われることが予想されます。しかし、それも覚悟の上でしょう。
ひとつ確かなことは、上村選手がみのる選手と"因縁"を作ることに成功したということです。
みんな上村優也のはなし
みのる選手に果敢に挑んだ上村選手は現RPWブリティッシュヘビー級王者・ウィル・オスプレイ選手に肩を借りつつ、上村コールと大きな拍手に見送られながらリングを後にしました。
後からこの試合のバックステージコメントを確認したところ、口を開く選手全員が上村選手のことを話題にしていました。
まず、オスプレイ選手。
オスプレイ「よくやった!オマエは何て肝の据わった男なんだ!大丈夫か?これからだから頑張れ!」
出典:新日本プロレスリング
鈴木軍、エル・デスペラード選手。
デスペラード「いやあ、ハッハッハッハ!上村、どうしたの?なんかいいことでもあったのか?だいぶ元気じゃねえか。いいんじゃないの?今みたいによ、感情も出せねえようなバカな先輩がチャンピオン? でも、怖い大人のほうがよっぽど強えってのは、今日よくわかったろ」
出典:新日本プロレスリング
デスペラード選手はツイッターでも上村選手についてコメント。
そして鈴木軍、タイチ選手。
タイチ「上村だけじゃねえか、がんばったのは。上村は身体が一つしかないんだぞ。お前らCHAOSの問題だろ、こら。お前、上村の身体は一つしかないんだぞ。」
新日本プロレスリング
みのる選手はコメントは残していないものの、"いい笑顔"で通り過ぎていったようです。
みんな上村選手のはなし。
バックステージまで上村選手の話で持ちきりになるほど、トップレスラーに囲まれた中でヤングライオン1人が試合全部を持っていったというのは異例な事だと思います。
この試合で、より多くのファン・選手が上村選手に注目するでしょう。
次に上村選手が向かっていくのは誰か。
2.21、2.22後楽園ホールでは辻陽太選手と組んで、タイガー・マスク選手とゲイブリエル・キッド選手と当たります。
タイガー選手はジュニアタッグにもタッグで出場したいわばジュニアの師匠のような存在です。さぁ、どう戦うでしょうか。
目指すはSUPER.Jr出場、そして…
2.20後楽園ホールで果敢にみのる選手に向かっていった上村選手。
バックステージでは、5月に行われる新日本ジュニアシングルの祭典『SUPER Jr』への出場を主張しました。
上村「悔しいけど、今の俺じゃ力不足だ。勝つのはもちろん、力をつけるためにも、俺を、『SUPER Jr』に出せこの野郎!」
新日本プロレスリング
2020年に入ってから、現IWGPジュニアヘビー級王者である高橋ヒロム選手にもアピールし、自身を意識させることに成功している上村選手。目指すところは"そこ"でしょう。
「ヤングライオンだからどうせ無理だろう」
そんな常識を跳ね返す勢いが、今の上村選手にはあると思っています。
次に何を見せてくれるのか。
まだまだ"こんなもんじゃない"上村選手が、ただただ楽しみで仕方がありません。
ではまた!