新型コロナウイルスの影響により大会が中止されてから、突如企画が立ち上がった『新日本プロレスTogetherプロジェクト』。
毎回、ありがたく視聴させて頂いています。
この記事投稿時点で、これまで生放送での配信は3本。
- 内藤哲也×高橋ヒロム トークショー
- ヤノトーーク
- 真壁刀義と本間朋晃のお悩み相談室
これら3本を観てきた中で、僕にはずっと頭にこびりついて離れないシーンがあります。
『内藤哲也×高橋ヒロム トークショー』で公開された『History of LOS INGOBERNABLES de JAPON(以下ロスインゴ)』の冒頭部分。内藤選手のブーイングの中のマイクです。
ということで今回は、『ロスインゴ』を立ち上げたばかりのギラッギラな内藤選手についてと、次にギラッギラな姿を見せて欲しいあの選手について書いていきます。
ロスインゴ 内藤哲也のはじまり
僕が新日本プロレスのファンになったのが2017年4月なので、内藤選手が『ロスインゴ』を1人で立ち上げた時のことについては、
「本隊にいながら何をやってもブーイングを受けるようになってしまった内藤哲也が、メキシコから『ロスインゴ』を持ち帰り『制御不能なカリスマ』としてブレイクした」
だいぶ端折ってますが、この程度の認識だった訳です。
それでも、すでに『制御不能』だった内藤選手は魅力的な選手でしたし、2年をまたいだオカダ選手との東京ドーム決戦を中心に、かなり楽しませてもらっていました。
しかし、その"はじまり"は映像でしっかり観ておくべきでしたね。
だって、この『History of ロスインゴ』の冒頭マイク、カッコよすぎじゃないですか。
2015年7月26日に行われた『G1 CLIMAX』公式戦。
目指す存在だった棚橋選手を、初出しのデスティーノ(後方回転式のネックブリーカードロップと言われていた)で倒した内藤選手による、ひとり"ロスインゴコール"。
ブーイングにとどまらず、あざ笑う声まで聞こえる中で見せた、内藤選手の覚悟を決めた表情。
この後、内藤選手は自身のスタイルを認めさせ、新日本プロレスで一大ムーブメントを起こし、ついには史上初の二冠王にまで登りつめる訳です。男としてカッコよすぎます。
今の内藤哲也もまた良い
今更ながら『ロスインゴ』発足当初のギラギラ時代の内藤選手を観てファンになった僕ですが、今の内藤選手には当時の"ギラギラ感"は特に求めていません。
今の内藤選手も十分魅力的ですし、ときどき元来の人の良さが見えてしまうところもいいなと思います。
それに、今の内藤選手は二冠王。
史上初の王者としては、"ギラギラ感"よりも"王者としての風格"を見せて欲しいと思っています。
僕が"ギラギラ感"を見せて欲しい選手は他にいます。
次は…EVILだ!
内藤選手が見せた"ギラギラ感"を、次に誰に見せて欲しいかと考えた時に、真っ先に浮かんできたのが"キング・オブ・ダークネス"EVIL選手でした。
これは、去年の7月に棚橋選手が語っていた"EVIL評"が頭に残っていたからです。
「EVILと言うキャラクターが強すぎる」
「ファンがチャンピオンとして推したい選手は、プロレスを知らない人にも観て欲しい選手」
「シングルプレイヤーとしてチャンピオンになるには、EVILと言うキャラクターが足枷になる」
"EVIL"と言うキャラクターが魅力的だと認めつつも、なかなか辛口な"EVIL評"を語った棚橋選手。
これには、当時なるほどと思ったものです。覚えている方も多いかもしれませんね。
これを踏まえて考えると、EVIL選手がこれからシングルプレイヤーとして、新日本プロレスの頂点に立つためには、自身の"EVIL"といくキャラクターを乗り越えないといけない訳です。
それは、内藤選手が"本隊時代の内藤哲也"を超えていった、その戦いに近いんじゃないかと思いました。
自身が積み上げてきた"EVIL"と言うブランド。さらに上に行くためにそのブランドを捨てるのか。はたまたグレードアップすることでファンに"王者の器"を認めさせるのか。
EVIL選手が更に上に進んでいくためにどんな"選択"をするのか、楽しみです。
その時が来たら目を離さずにしっかりと見届けたいと思います。
ではまた!