5月3日の「レスリングどんたく 2021」1日目。
セミファイナルで組まれたタイチ選手vs.タマ・トンガ選手の「アイアンフィンガーフロムヘル争奪ラダーマッチ」は
その試合の激しさとは真逆の、感動的なフィナーレを迎えました。
まさかこんなに熱くなるとは…
いや、飯塚高史選手がらみのエピソードはこれまでもすべからく感動的なものでした。
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飯塚高史の引退から早2年…
2019年の2月、"怨念坊主"飯塚高史選手が引退しました。
最後まで"盟友"天山広吉選手の呼びかけにも応じず、
観客席を暴れ回る中、鈴木みのる選手が叩いた10カウントが引退セレモニーの代わりに。
飯塚選手の姿が見えなくなっても止まらない飯塚コール。涙ながらに実況する野上アナ。
まだファン歴の浅かった僕ですが、飯塚選手引退の瞬間に間に合って良かったと心から思ったのを覚えています。
そして、リング上に残されたアイアンフィンガーを拾い上げたタイチ選手。
ここから2年。
タイチ選手がアイアンフィンガーを装着して試合がめちゃくちゃになったり、
タマ選手に奪われてしばらく旅に出たりと色々ありましたが、
福岡の地でいよいよ封印の日を迎えることになりました。
ラダーマッチの行方は
新日本の歴史の中で2回目となるラダーマッチ。
アイアンフィンガーが約3mの高さに吊らされ、ラダーを使って先にそれを手にした者が勝ちというルール。
ラダーという、硬い・高い・広げると長いという万能アイテムの存在と、
両者陣営入り乱れての乱戦となったことでかなり見応えのある試合でしたね。
個人的ハイライトは、
タイチ選手により建設されたラダーによる"タイチ大橋"への、タンガ・ロア選手によるDOUKI選手の"投棄"。
自分で仕掛けた罠に自分(今回は仲間ですが)がかかるという、まぁある意味お約束ですが
これを見事にやってのけたDOUKI選手にはただただ拍手を送ることしか出来ません。
DOUKI選手も日に日に存在感増してますよね。次のBOSJが楽しみです。
…ハイライト、タイチ選手じゃないのか、っていう感じですが、
タイチ選手はなんと言っても試合の決着からマイクまでの流れが素晴らしかった。
タマ選手の最後のガンスタンを回避し「飯塚ー!」と叫びながらアイアンフィンガーを手にしたタイチ選手。
試合後、レフェリーから「自分で封印しろ」とアイアンフィンガーを渡されたタイチ選手は、
飯塚選手の曲を流すように要求し、アイアンフィンガーをリングの真ん中へ。
リングに置かれたアイアンフィンガーと飯塚選手のテーマ曲。
飯塚選手の引退シーンが思い出されて、すごく感動的なシーンでした。
そんな訳ないんですが、どこかから飯塚選手が飛び出してくることを期待してしまったのは僕だけではないはず。
それほどまでに、飯塚選手の残したインパクトや期待感は絶大なものでした。
これで本当に飯塚選手が引退したということになるのでしょうか。少し寂しいですね。
最後に
さて、ラダーマッチで大ダメージを負ったタイチ選手ですが、
この日の第四試合でザック・セイバーJr.選手がタンガ・ロア選手に勝利したことから
次回のIWGPタッグ王座への挑戦が決まっています。
右腕や脇腹の腫れが痛々しいですが、一つの戦いを終えたレスラーは次に進むのみ。
アイアンフィンガーは封印になると思いますが、今回の戦いはタイチ選手を更なる高みへ導くはず。
5月4日の「レスリングどんたく2021」2日目にもタイチ選手は登場します。
次の戦いにむけてのスタートを見届けましょう!
ではまた!