2021年5月3日「レスリングどんたく 2021」1日目。
棚橋弘至選手vs.ジェイ・ホワイト選手のNEVER無差別級王座選手権試合の観戦中、
妻が「今日のジェイ、白のジャケットじゃないから勝つかもね。」と言いました。
そう思った理由を聞いてみると「白の時ってあまり勝つイメージがない」とのこと。
ジェイ選手のジャケットと言えば、現在3色あります。
黒、赤、そして白。
実際、ジャケットの色でジェイ選手の勝敗は変わってくるのか。
シングルマッチに限定して入場時のジャケット別の勝率を調べてみました(2021年5月現在)。
黒ジャケットのジェイ・ホワイト
ジェイ選手の基本スタイルである、黒ジャケット。
初登場は、2017年11月5日の大阪府立体育会館大会。
凱旋した"青い目のヤングライオン"は、黒のジャケットを身にまとい、棚橋選手の前に現れ挑戦表明しました。
東京ドームで行われた凱旋試合は敗北となりましたが、
2018年の1月末には当時IWGP USヘビー級王座保持者であったケニー・オメガ選手を下し、王者として君臨しました。
その後の活躍は皆さんご存知の通り。
この姿での勝敗は、25勝9敗。
7割以上の確率で勝利しています。
赤ジャケットのジェイ・ホワイト
初登場は、2018年7月にアメリカで行われた、
ジュース・ロビンソン選手とのIWGP USヘビー級王座選手権試合。
ここで敗北してIWGP USヘビー級のベルトを失うことになるわけですが、
その後、赤ジャケット姿でG1 CLIMAXに参戦。
オカダ選手、棚橋選手を立て続けに倒しました。
ただ、勝ち方としては正々堂々と言えるものではなく、
ジェイ選手の勝利後に早々に席を立って帰ってしまうファンもたくさん見られました。
この頃はまだ、ファンがジェイ選手を認めていない時期でしたね。
この姿での勝敗は11勝5敗。
6割8分の確率で勝利をものにしています。
今回のNEVER無差別級王座戦もこの姿でした。
白ジャケットのジェイ・ホワイト
さて、白ジャケットのジェイ選手です。
初登場は2019年の「WRESTLE KINGDOM 13 in 東京ドーム」。
オカダ・カズチカ選手とのスペシャルシングルマッチで初めて披露されました。
この試合の結果は、その衝撃とともに覚えている方も多いと思います。
「レインメーカー」を正面から切り返しての「ブレードランナー」一撃。
真っ向勝負でオカダ選手を下したことで、オカダ選手と肩を並べる存在へと一気に上り詰めました。
その後IWGPヘビー級王座となり、マディソンスクエアガーデンのメインイベントへと繋がっていくことになります。
ただ、この姿での勝敗は1勝3敗。2割5分の勝率となっています。
確かに勝てていませんが、そもそも試合数が少ないです。
上に上げたオカダ戦以外では、白ジャケットは以下の試合で着用されています。
- 2019年4月のマディソンスクエアガーデンのIWGPヘビー級王座戦(vs.オカダ選手)
- 2020年1月の東京ドームのIWGPインターコンチネンタル王座戦(vs.内藤選手)
- 2021年1月の東京ドームのIWGPヘビー級・インターコンチネンタルW王座戦(vs.飯伏選手)
どれもこれも超重要なビッグマッチ。
だからこそ敗北のイメージが妻には残っていたのでしょう。
ただ、これらのビッグマッチでの敗北、
"ヒール"としては最高の仕事をしているとも言えます。
- G1 CLIMAX、東京ドームでジェイ選手に敗北したオカダ選手がマディソンスクエアガーデンでリベンジを果たし王者になる
- 二冠戦直前の秋にジェイ選手にベルトを奪われた内藤選手が、直接対決で奪い返し二冠王者への希望を繋げる
- ジェイ選手に二冠への挑戦権利証を奪われた飯伏選手が、二冠王者となり東京ドームでリベンジを果たす
こうして見ると、ビッグマッチへのストーリーの中心にはいつもジェイ選手がいました。
そしてジェイ選手の存在が展開を格段に面白くしていることも分かります。
プロレスは勝利が全てじゃない、ということですね。
最後に
今回の調査結果はこんな感じになりました。
- 黒ジャケット 25勝9敗
- 赤ジャケット 11勝5敗
- 白ジャケット 1勝3敗
ざっと調べたんで正確ではないですが、実際の数字と大きな差はないと思います。
確かに勝率だけを見ると、白ジャケット時の成績はあまり良くはないです。
しかし、上にも書いた通り、
白ジャケット時のジェイ選手の活躍・重要性を考えると勝率なんて大した意味を持たないように思います。
ジェイ選手のことですから、これからビッグマッチでの勝率なんてガンガン上げていくはずですしね。
と、こんな記事を書いている間に
新日本プロレスからは2大ドーム大会の延期が発表されました。
おそらくここで行われるはずであった、
デビッド・フィンレー選手とのNEVER戦も延期になることは残念ですが、
今のコロナ渦の各方面への影響を考えると、新日本プロレスの判断は英断だったと思います。
と、いうことです。
こんな時でもプロレスラーは前を向いています。
また試合を観れる日まで"プロレス観たい欲"を高めながら、感染対策をしっかり行っていきましょう。
『手洗い!うがい!元気!元気!』です。
ではまた!